2017年04月20日
亜鉛の効果
元素に亜鉛がある。亜鉛は人間の体の中にある、不可欠な元素だそうで、亜鉛の1日の推奨量は成人男子で10mgで、成人女子で8mgです。亜鉛の推奨量は男女とも年齢とともに増加していき、男性は15~17歳でピークの10㎎に達し、女性は12~14でピークの8㎎に達します。その後はしばらくは変化せず、70歳以上になってから男性は9㎎に、女性は7㎎に減少します。
Wilson病治療薬が亜鉛製剤です。亜鉛製剤には酢酸亜鉛、硫酸亜鉛あるいはグルコン酸亜鉛があります。欧米ではすでに認可され使用されています。亜鉛製剤のWilson病に対する作用機構は、腸管からの銅の吸収阻害であると考えられています。亜鉛は腸管粘膜上皮細胞において金属キレート化作用を有する蛋白であるメタロチオネインの産生を誘導します。メタロチオネインは特に銅との親和性が高いため、食事中の銅と優先的に錯体を形成して腸管粘膜細胞内にとどめます。そして、これらの細胞の剥落とともに糞便中に排出されます。その結果、亜鉛製剤は食事中の銅が血液中へ移行するのを阻害します。また、亜鉛は肝細胞中のメタロチオネインの産生も誘導し、肝細胞中に蓄積した銅と結合し無毒化することにより、肝庇護作用を発揮すると考えられています。投与量は、成人では亜鉛として1日75~150mg、小児では1日体重あたり3~5mgを使用します。これを1日3回ないし2回に分け、食前1時間あるいは食後2時間に内服します。食事中の繊維質が亜鉛の吸収を妨げるため、食間空腹時の服用が望ましいと考えられています。
酢酸亜鉛の副作用として発現頻度が高いものは、胃部不快感や悪心などの消化器症状です。しかし、これらの症状は服薬を継続できる程度のものであることが多いようです。また、臨床検査にては、リパーゼとアミラーゼの上昇が高い頻度でみられますが、その機序は、非臨床試験の結果から亜鉛による膵酵素分泌促進によるものと考えられており、投与を続けていると次第に低下することが報告されています。
亜鉛は頑張っています。
博多弁当 はつ花
古田ゆかり

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Wilson病治療薬が亜鉛製剤です。亜鉛製剤には酢酸亜鉛、硫酸亜鉛あるいはグルコン酸亜鉛があります。欧米ではすでに認可され使用されています。亜鉛製剤のWilson病に対する作用機構は、腸管からの銅の吸収阻害であると考えられています。亜鉛は腸管粘膜上皮細胞において金属キレート化作用を有する蛋白であるメタロチオネインの産生を誘導します。メタロチオネインは特に銅との親和性が高いため、食事中の銅と優先的に錯体を形成して腸管粘膜細胞内にとどめます。そして、これらの細胞の剥落とともに糞便中に排出されます。その結果、亜鉛製剤は食事中の銅が血液中へ移行するのを阻害します。また、亜鉛は肝細胞中のメタロチオネインの産生も誘導し、肝細胞中に蓄積した銅と結合し無毒化することにより、肝庇護作用を発揮すると考えられています。投与量は、成人では亜鉛として1日75~150mg、小児では1日体重あたり3~5mgを使用します。これを1日3回ないし2回に分け、食前1時間あるいは食後2時間に内服します。食事中の繊維質が亜鉛の吸収を妨げるため、食間空腹時の服用が望ましいと考えられています。
酢酸亜鉛の副作用として発現頻度が高いものは、胃部不快感や悪心などの消化器症状です。しかし、これらの症状は服薬を継続できる程度のものであることが多いようです。また、臨床検査にては、リパーゼとアミラーゼの上昇が高い頻度でみられますが、その機序は、非臨床試験の結果から亜鉛による膵酵素分泌促進によるものと考えられており、投与を続けていると次第に低下することが報告されています。
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