2018年04月18日

プラスチックを消化分解する酵素創造

世界中から海に流れ出るプラスチックの量は、推計最大1300万トン。それが砕け目に見えないほど小さくなり、海に漂っている。その大きさ5㎜以下のプラスチックが“マイクロプラスチック”だ。
“マイクロプラスチック”は、海水中の油に溶けやすい有害物質を吸着させる特徴を持っていて、100万倍に濃縮させるという研究結果も出ていて、石油に由来するプラスチック製品の有毒な残留物や濃縮された海水中の有害物質が海産物を通して、人の口に入り、人の健康や環境に与える影響をめぐり懸念が高まっている。リサイクルの取り組みも進められてはいるが、大半のマイクロプラスチックは長期にわたって海中に浮遊する恐れがある。

そんな中、プラスチックを消化分解する酵素を英ポーツマス大学(University of Portsmouth)と米エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の研究チームが創造した。
英ポーツマス大学(University of Portsmouth)と米エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の研究チームは、数年前に日本で発見された自然ペターゼにはクチナーゼと少し異なる部位があり、研究チームはこれがペターゼによる合成樹脂の分解を可能にする部位だとする仮説を立て、研究チームは、ペターゼの活性部位をクチナーゼにより近い構造になるように変異させたところ、この変異酵素が天然のペターゼよりも優れたPETの分解能力を持つことを予期せず発見したという。

土壌のPETも、海中のマイクロプラスチックも、この酵素で分解できれば環境が良くなりそうであるが、副作用が何かあると辛い。

博多 はつ花


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Posted by リリー at 13:21│Comments(0)話題ニュース
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