2021年11月20日

安価で粗悪なCO2センサ

5千円以下の機種、大半が消毒用アルコールに強く反応

石垣陽特任准教授(情報学専攻)、榎木光治准教授(機械知能システム学専攻)、横川慎二教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター)のグループによると、新型コロナウイルス感染症の対策用としてECサイトで販売されている5,000円以下の安価な二酸化炭素濃度測定器(以下CO2センサ)の精度検証を実施しました。その結果、全体の25%のセンサは低精度ながらもCO2に反応しましたが、67%はCO2に反応しませんでした。さらにこれら67%の無反応センサは全て消毒用アルコールに強く反応することがわかりました。すなわち、CO2センサとうたいながら、CO2濃度を疑似的に表示する測定器が市場に多く出回っている可能性があります。
この結果を広く公開し専門家の議論を促すため、医学分野のプレプリントサービス「medRxiv」(運営:コールド・スプリング・ハーバー研究所(CSHL)、医学系雑誌出版社BMJ、米・イエール大学)に速報原稿を投稿した。

換気の目安のために商業施設などに設置されているCO2センサに粗悪品が混ざっているという。電気通信大学の調査の研究チームが、感染症対策用として市販されている5000円以下の安価なCO2センサーの精度検証を行ったところ、全体の67%はCO2に反応しなかったとしている。

【実験の概要】
■実験期間 2021年5月にセンサを購入し、2021年6月~7月に実験
■実験対象 大手ECサイトで購入したCO2センサ12台(センサ1~12)、価格帯は2,900~4,999円、いずれも感染症対策用として販売されていたもの。参照用としてT&D社製の研究用センサ(センサA)と、CHCシステム社製の産業用センサ(センサB)も同時に測定。
■実験方法 アクリル水槽(チャンバ内)にセンサを封入し、チャンバ内部CO2濃度を変化させて表示値を記録した。測定前には、チャンバ内の雰囲気をDCファンにて十分に攪拌した。なお、実験前に島津製作所のガスクロマトグラフにてチャンバ内の有機物による汚染が5 ppm以下であることを確認した。
粗悪品を買わないために
安価で粗悪なCO2センサ



安価で粗悪なCO2センサの見分け方
このため同大学では、購入したCO2センサがCO2濃度を正確に測定できるか確認する手段として、新鮮な空気で400ppm前後の値を表示すること、息を吹きかけることにより測定限界値までppmの値が上がるといった方法を提示している。

amazon で購入するときは、さくらチェッカーを使おう。

リリーコンシェルジュ株式会社のボランティア修理担当が社長のブログをお借りして、発言させていただきました。


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