ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏(62)が搭乗した自家用ジェット機が23日の墜落前、約1カ月間使用されず、モスクワのシェレメチェボ空港に止められたままだったことが27日、分かった。爆弾のさく裂が墜落の原因という見方が強いが、事実なら駐機中に仕掛けられた可能性もありそうだ。
6月に反乱を起こしたプリゴジン氏の亡命先ベラルーシの独立系監視団体「ガユン」が明らかにした。ロシア紙モスコフスキー・コムソモーレツ(MK)によると、エンブラエル社製のジェット機は冷却装置が故障し、空港で修理。墜落当日の出発の数時間前には、同機の下取りを希望する企業関係者2人が乗り込んでいたという。
ガユンの分析では、ジェット機は反乱後初めてとなる6月27日のほか、7月1、11、18日にベラルーシに到着した。プリゴジン氏は、免責を受けるに当たってのプーチン大統領との約束を破る形で、ロシアとの間を行き来していた。MKによれば、ジェット機は7月20日に修理に出された。
その後、もう1機の自家用ジェット機が2回ベラルーシ入り。米メディアの報道では、プリゴジン氏は今月18日からアフリカを訪れ、ロシアに帰国した。
バイデン米大統領は23日、記者団に対し、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のプリゴジン氏が搭乗していたとみられるジェット機の墜落について「何が起きたかまだ分からないが、(搭乗していても)驚きではない」と述べた。国防総省は「状況を注視している」とコメントした。
米政府は、ロシアで6月下旬にあったワグネルの反乱について「ロシアの体制内の闘争」(バイデン氏)との見方をしていた。米情報機関は反乱の予兆を事前に把握しており、プリゴジン氏がロシアのプーチン大統領の指導力を公然と批判したため「暗殺」される可能性もあると見ていた。
バイデン氏はプーチン氏の墜落への関与の有無を問われると「ロシアで起きるほとんどのことでプーチン氏が背後にいる。しかし、その答えを知るだけの情報はない」と語った。
ブリンケン国務長官は7月下旬にあった国際会議で、ロシアが暗殺対象者を窓から突き落とすことがあるとし、「私がプリゴジン氏なら非常に気をつける」と述べていた。
ワグネルはプリゴジン死亡ならロシア軍へ報復攻撃を示唆している。
リリーコンシェルジュ株式会社のボランティア修理担当が社長のブログをお借りして、発言させていただきました。
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