2018年12月25日

次々と暴かれるカルロス・ゴーン容疑者(64)の悪事

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 私的な投資の損失を日産自動車に付け替えたとして、会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕された前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が、付け替えを巡る信用保証に協力してもらった際に計約16億円を入金するまで、サウジアラビア人の知人側に多額の現金を支出した実績はなかったことが24日、関係者への取材で分かった。支出する際には「販売促進費」などの名目で3億~4億円ずつ小分けに入金していたことも判明した。

 東京地検特捜部は、入金の経緯から、約16億円が付け替えの協力に対する謝礼だったとみている。ゴーン容疑者は「正当な業務への報酬だった」と供述している。

 さらに、カルロス・ゴーン容疑者(64)が会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された事件で、サウジアラビア人の知人が前会長のために、損失に伴う約30億円の保証料を肩代わりしたとみられることが関係者への取材で明らかになった。東京地検特捜部は、前会長が日産の「予備費」から日産子会社に振り込ませた約16億3000万円は、この保証料の返済目的だったとみている模様だ。

 前会長は(1)新生銀行との「スワップ契約」と呼ばれる金融派生商品取引で約18億5000万円の評価損を抱え、2008年10月に契約を日産に付け替えた(2)09年2月に付け替えを戻した際、損失の信用保証に協力したサウジアラビア人の知人に09~12年、アラブ首長国連邦の子会社「中東日産会社」から計1470万ドル(約16億3000万円)を振り込ませた――として21日に新たに逮捕された。

 関係者によると、ゴーン前会長は付け替えを戻すにあたり、新生銀行から追加担保を求められ、知人に協力を要請。知人は、本来は前会長が負担すべき保証料約30億円を別の銀行に支払うことで、この銀行から新生銀行に信用保証をさせたという。この後、前会長は中東日産に知人への振り込みを指示したとされる。

 知人はゴーン前会長と30年来の知り合いで、サウジアラビアの著名な資産家という。前会長は特捜部の調べに「知人には中東の日産販売店がトラブルを起こした際、数年がかりで解決してもらった。また、現地の政府関係者らに日産への投資を求めるなどロビー活動もしてもらった。そうした仕事に対し、子会社から(約16億3000万円を)払った」などとし、個人の保証料に関する返済ではないと説明しているという。



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Posted by リリー at 02:20│Comments(0)話題ニュース
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