2015年06月25日
医療は進むなぁ
SBIファーマは2015年6月8日、リプロセルとの共同研究で、iPS細胞由来の分化細胞を用いた再生医療で問題となる残留iPS細胞を、5-アミノレブリン酸(ALA)を使って選択的に除去する技術を開発したと発表したそうです。
従来、iPS細胞から心筋・神経・肝臓などの細胞を作製する際には、iPS細胞が変化せずに残留することがあり、それが生体に移植した際にがん化する恐れがあった。そのため、体細胞に変化した細胞群の中から、効率的に残留iPS細胞のみを除去する技術の開発が求められていたとのこと。
同研究では、がん細胞とiPS細胞に共通する特徴に着目。ALAを含んだ培養液中で、iPS細胞から変化させた体細胞に特殊な条件で光照射することで、残留iPS細胞のみを選択的に除去することに成功した。
ALAは、再生医療に適する安全なアミノ酸で、正常組織では人体に多様な働きを持つヘムという物質へ変化する。一方、がん組織では、プロトポルフィリンIXという物質へと変化し、蓄積するという特徴がある。このプロトポルフィリンIXは、特殊な波長の光を浴びると細胞を破壊する物質を生成することから、ALAは海外ではがん治療(光力学治療:PDT)の薬として承認されているという。
同技術は、iPS細胞技術を再生医療に応用する際に、大きな課題を克服する画期的な技術になるという。今後、再生医療を目指した研究開発の他、事業的用途としても幅広い利用が見込まれるとしている。
iPSで医療は変わろうとしていますね。
博多 はつ花
従来、iPS細胞から心筋・神経・肝臓などの細胞を作製する際には、iPS細胞が変化せずに残留することがあり、それが生体に移植した際にがん化する恐れがあった。そのため、体細胞に変化した細胞群の中から、効率的に残留iPS細胞のみを除去する技術の開発が求められていたとのこと。
同研究では、がん細胞とiPS細胞に共通する特徴に着目。ALAを含んだ培養液中で、iPS細胞から変化させた体細胞に特殊な条件で光照射することで、残留iPS細胞のみを選択的に除去することに成功した。
ALAは、再生医療に適する安全なアミノ酸で、正常組織では人体に多様な働きを持つヘムという物質へ変化する。一方、がん組織では、プロトポルフィリンIXという物質へと変化し、蓄積するという特徴がある。このプロトポルフィリンIXは、特殊な波長の光を浴びると細胞を破壊する物質を生成することから、ALAは海外ではがん治療(光力学治療:PDT)の薬として承認されているという。
同技術は、iPS細胞技術を再生医療に応用する際に、大きな課題を克服する画期的な技術になるという。今後、再生医療を目指した研究開発の他、事業的用途としても幅広い利用が見込まれるとしている。
iPSで医療は変わろうとしていますね。
博多 はつ花
2015年06月19日
トランス脂肪酸をFDAに「危険な添加物」と認めさせた100歳の老科学者
ワシントンポストにイリノイ大学のフレッド・カマロー教授の話が載っていましたので、和約を転記します。
60年以上にわたってトランス脂肪酸が動脈を詰まらせる物質であるとして、危険性を訴え続けてきたのがイリノイ大学のフレッド・カマロー教授。2015年で100歳になる科学者で、2013年にトランス脂肪酸の禁止を求めてFDAを相手取って訴訟を起こした人物でもあります。カマロー教授はワシントンポストのインタビューに対して「科学は勝利しました。最も重要なことは私たちの食物にトランス脂肪酸が含まれないことです」と話しています。
1950年代に若かりしカマロー氏が心臓病で死亡した患者の動脈を調査したところ、動脈組織中に高濃度の人工トランス脂肪酸を発見。一般的にトランス脂肪酸の危険性が指摘される数十年以上前から、カマロー氏はトランス脂肪酸の研究を開始しました。その後、カマロー氏は人工のトランス脂肪酸を与えられたマウスでアテローム性動脈硬化が発生することを発表し、トランス脂肪酸の摂取を中断させるとマウスが正常な動脈を取り戻すことを証明しました。
研究を続けたカマロー氏は、1957年に初めてトランス脂肪酸が動脈硬化の原因となる危険性を指摘する研究結果を発表。さらに10年後にアメリカ心臓協会の小委員会に勤めていたカマロー氏は食品業界に対して、ショートニングやマーガリンなどのトランス脂肪酸の含有率を減少させるよう説得を続けていたとのこと。カマロー氏が熱心にトランス脂肪酸の危険性を訴える一方で、人工のトランス脂肪酸は数十年間、加工食品の主要な添加物として使われ続けました。
1980年代では多くの科学者が飽和脂肪酸を多く含むラードやバターよりも、マーガリンやショートニングのような半硬化油の方が安全、と信じていました。食品業界も食品の消費期限を延長させて味も良くなる安価なトランス脂肪酸の廃止には否定的でしたが、カマロー氏はトランス脂肪酸の危険性に関する研究・警告を続けていたとのこと。
1990年代に入ると、トランス脂肪酸が心臓疾患の発症率を増加させる原因物質であることを示す多数の研究が発表され始めます。1994年に公益科学センター(CSPI)がFDAに対してトランス脂肪酸を栄養ラベルに表示するよう求め、2006年から食品に含まれるトランス脂肪酸の表示が義務化。2002年にはアメリカ医学研究所 が「トランス脂肪酸の安全な摂取量の基準は存在しない。できるだけ食べないようにするべき」と発表しました。トランス脂肪酸の危険性に関する世論は傾き始め、食品業界もいくつかの食品からトランス脂肪酸を除去するようになりました。
そして、カマロー氏は2009年にトランス脂肪酸の危険性を証明する研究報告と共に、3000人の署名を集めた市民請願書をFDAに提出。アメリカの全食品でトランス脂肪酸の禁止を要求しました。請願書の提出から4年たっても何も返答がなかったため、カマロー氏は2013年にFDAとアメリカ合衆国保健福祉省を相手取って訴訟を起こしました。訴訟の結果、FDAはトランス脂肪酸を食品から排除する計画を発表し、ようやく2015年になってトランス脂肪酸が全面禁止されることになったというわけです。
フレッド・カマロー教授に感謝です。
博多趣味 はつ花
60年以上にわたってトランス脂肪酸が動脈を詰まらせる物質であるとして、危険性を訴え続けてきたのがイリノイ大学のフレッド・カマロー教授。2015年で100歳になる科学者で、2013年にトランス脂肪酸の禁止を求めてFDAを相手取って訴訟を起こした人物でもあります。カマロー教授はワシントンポストのインタビューに対して「科学は勝利しました。最も重要なことは私たちの食物にトランス脂肪酸が含まれないことです」と話しています。
1950年代に若かりしカマロー氏が心臓病で死亡した患者の動脈を調査したところ、動脈組織中に高濃度の人工トランス脂肪酸を発見。一般的にトランス脂肪酸の危険性が指摘される数十年以上前から、カマロー氏はトランス脂肪酸の研究を開始しました。その後、カマロー氏は人工のトランス脂肪酸を与えられたマウスでアテローム性動脈硬化が発生することを発表し、トランス脂肪酸の摂取を中断させるとマウスが正常な動脈を取り戻すことを証明しました。
研究を続けたカマロー氏は、1957年に初めてトランス脂肪酸が動脈硬化の原因となる危険性を指摘する研究結果を発表。さらに10年後にアメリカ心臓協会の小委員会に勤めていたカマロー氏は食品業界に対して、ショートニングやマーガリンなどのトランス脂肪酸の含有率を減少させるよう説得を続けていたとのこと。カマロー氏が熱心にトランス脂肪酸の危険性を訴える一方で、人工のトランス脂肪酸は数十年間、加工食品の主要な添加物として使われ続けました。
1980年代では多くの科学者が飽和脂肪酸を多く含むラードやバターよりも、マーガリンやショートニングのような半硬化油の方が安全、と信じていました。食品業界も食品の消費期限を延長させて味も良くなる安価なトランス脂肪酸の廃止には否定的でしたが、カマロー氏はトランス脂肪酸の危険性に関する研究・警告を続けていたとのこと。
1990年代に入ると、トランス脂肪酸が心臓疾患の発症率を増加させる原因物質であることを示す多数の研究が発表され始めます。1994年に公益科学センター(CSPI)がFDAに対してトランス脂肪酸を栄養ラベルに表示するよう求め、2006年から食品に含まれるトランス脂肪酸の表示が義務化。2002年にはアメリカ医学研究所 が「トランス脂肪酸の安全な摂取量の基準は存在しない。できるだけ食べないようにするべき」と発表しました。トランス脂肪酸の危険性に関する世論は傾き始め、食品業界もいくつかの食品からトランス脂肪酸を除去するようになりました。
そして、カマロー氏は2009年にトランス脂肪酸の危険性を証明する研究報告と共に、3000人の署名を集めた市民請願書をFDAに提出。アメリカの全食品でトランス脂肪酸の禁止を要求しました。請願書の提出から4年たっても何も返答がなかったため、カマロー氏は2013年にFDAとアメリカ合衆国保健福祉省を相手取って訴訟を起こしました。訴訟の結果、FDAはトランス脂肪酸を食品から排除する計画を発表し、ようやく2015年になってトランス脂肪酸が全面禁止されることになったというわけです。
フレッド・カマロー教授に感謝です。
博多趣味 はつ花
2015年06月18日
トランス脂肪酸
米食品医薬品局は16日、人工的に製造されるトランス脂肪酸について「一般的に安全とは認められない」との判断を示し、食品メーカーに対して3年以内に全廃するよう指示したと発表した。
さらに、加工食品などに含まれるトランス脂肪酸の摂取量が多い人ほど記憶力が低下する傾向があると分かったとして、研究チームがこのほど米心臓協会の学会で調査結果を発表している。
やっとアメリカでトランス脂肪酸の使用が3年後から禁止になりますね。日本も早く追随して、安全な国になってほしいです。
弊社では、以前より、トランス脂肪酸の非常に少ないごま油やオリーブオイルを使用しております。
ちょっと割高になりますが、安全だからです。
博多趣味 はつ花
福岡市博多区紙屋町2-26
さらに、加工食品などに含まれるトランス脂肪酸の摂取量が多い人ほど記憶力が低下する傾向があると分かったとして、研究チームがこのほど米心臓協会の学会で調査結果を発表している。
やっとアメリカでトランス脂肪酸の使用が3年後から禁止になりますね。日本も早く追随して、安全な国になってほしいです。
弊社では、以前より、トランス脂肪酸の非常に少ないごま油やオリーブオイルを使用しております。
ちょっと割高になりますが、安全だからです。
博多趣味 はつ花
福岡市博多区紙屋町2-26
タグ :トランス脂肪酸